もくじ
兄弟で同じ自由研究ってアリ?
ただでさえ大変な「自由研究」
小学生の兄弟が何人もいる場合,テーマはどうしますか?
●できるだけ同じテーマにそろえる
●それぞれ好きなテーマを選ぶ(バラバラでもOK)
わが家も,小6・小3・小1と三人いますからね・・・・悩ましいところです。
子ども達がそれぞれ興味のあるテーマがあって「これをやりたい!」というものが決まっているのであれば,いくらテーマがバラバラであってもそれを尊重してあげるのは大事なことだと思います。
が,もし・・・
「何をやっていいのか,分からない」
「どんなテーマを選んだらいいのか,分からない」
こんな状態であれば,できれば同じテーマで出来るものを選んでいきたいですよね。
でも,学年が離れている兄弟の場合,なかなか共通しているテーマって思いつかない・・・
そこで考えたのが,こんなテーマなんです。
こんなテーマはいかがでしょうか
つい最近も,九州地方で記録的な豪雨による甚大な被害がありました。
私たちの住んでいる広島県も平成26年に非常に大規模な土砂災害があったばかりで,まだ記憶に新しいところです。
こんな豪雨による災害って,一昔前まではあまりなかったように思うんですが,なぜこんなにも頻繁に繰り返されるようになってきたんでしょうか?
大規模な土砂災害を引き起こす要因として「ゲリラ豪雨の発生」が挙げられます。
そしてその「ゲリラ豪雨」が発生する背景には「地球温暖化」「ヒートアイランド現象」があることが考えられています。
私たちが子どもの頃って,雨が降るにしてもこんなにも異常な雨の降り方はなかったように思うんです。
本当に最近,雨の降り方が異常ですよね・・・ちょっと怖いです。
そんな背景をもとに「地球温暖化現象について」「ヒートアイランド現象はなぜ起こるのか」こんなテーマについて,子ども達と一緒に少し考えてみるのもいいんじゃないでしょうか?
【小学1~4年生の場合】こんな研究がおススメ
とはいえ,小学校低学年に「ヒートアイランド現象」はいくらなんでもちょっと難しい・・笑
小学校1~4年生向けには,ヒートアイランド現象を引き起こす一つの要因である,コンクリートで囲まれた地面の温度上昇について調べるということで,
『土の地面とコンクリート地面ではどっちが熱い?打ち水って涼しくなる?』
こんなテーマで研究を進めていくのはいかがでしょうか。
よく晴れた暑い日に,土の地面・コンクリートの地面・芝生の上など様々な場所を選んで,それぞれの温度を計っていきます。
◆場所によってどのくらい温度差があるのか?
◆水をまいた後はどのくらい気温が下がるのか?
◆日かげと日なたではどれくらい差があるのか?
など,子どもの興味のおもむくままにいろいろな実験・観察をしていけばよいと思います。
まとめ方のポイント【低学年・中学年】
低学年~中学年だと,まとめ方はこんな感じで大丈夫です。
⓵タイトルを書く
⓶自分の予想を書く
⓷何をどのように調べたか,方法を書く
⓸どのような結果になったのか,結果を書く
⓹この研究をしてみての感想・予想とちがっていたらなぜ違っていたのかを考えてみる
これをスケッチブックや画用紙にまとめていきます。
観察している時の写真やイラストを入れてあげると,見栄えがグーンとアップします。
子どもが一生懸命観察している姿をデジカメで撮ってあげることをぜひお勧めします!
小学1~4年生だと,一人で自由研究なんてとてもじゃないけどできません(*_*;
でも,親が手伝ってもいいの?
そんな心配はまったくありません!
むしろじゃんじゃん親が手伝ってあげる方がいいんですって。
せっかくの長い夏休みです。これをきっかけに親子のコミュニケーションをしっかりとることが,もしかしたら自由研究の本来のねらいなのかもしれませんね❤
関連記事 ≫≫自由研究って親が手伝ってもいいの?
※こんなグッズを利用すると,もっとカンタンに出来ちゃいますよ♬
【小学5.6年生】やりがいのあるこのテーマがGOOD
高学年だと,ガッツリこのテーマで進めていった方がいいと思います。
といっても,実験そのものは低学年とほとんど変わりません。
低学年が「実験の観察」止まりなのに比べて,
高学年には「実験の結果から考えられること・考察」「社会問題との関わり」まで要求されるようになってきます。
なかなか大変ですが,やりがいはあります!
高学年だからって,親が手伝っていけないことはないですよ!
むしろいっぱいアドバイスしてあげてください。
◆参考文献については,一緒に図書館に行って調べる。
◆難しい内容であれば,親も一緒に考える。
◆その内容について,親子でとことん話し合う。
こんな風にさりげなくサポートしていくことが,高学年の子どもへの上手な関わり方になってくると思います。
(実験1)土とコンクリートの温度の違いを調べていく
いわゆる「比較実験」です。
発泡スチロールの箱を2つ用意し,片方の箱には植物を植え,片方には何も植えない状態にする。
時間ごとの温度をそれぞれ記録し,違いを比較していく。
比較実験をする際には,比較する対象以外の条件はすべて一定にしておく。
(実験2)打ち水の効果について検証する
これも低学年の実験と同じようですが,低学年と大きく異なる点はこれも「比較実験」というところ。
水をまいてある場所と,まいていない場所の表面温度を詳細に測定していき,時間ごとの変化をグラフにしていく。
(実験1)の結果からは,いわゆる「屋上緑化」の効果について検証できると思います。
ヒートアイランド現象を防ぐ目的としての,画期的な試みであることが解明できますね。
(実験2)の結果からは,「気化熱」について検証していることになります。
昔の人がよく玄関先に「打ち水」をして涼をとっていたのは,この「気化熱」を上手く利用していたからなんだね,というところに結論がくると思います。
関連性を調べる作業がポイント!
ヒートアイランド現象と豪雨被害がなぜつながっていくのか?
これについての検証がもっとも重要なポイントになってきます。
いわゆる「ゲリラ豪雨」と「ヒートアイランド現象」との関連性については,図書館やインターネットで調べるのが一番いい方法でしょう。
小学生にはなかなか難しい内容ですので,ぜひ親子で一緒に取り組んでみて下さい。
親もついでに賢くなっちゃいましょう♪まさに一石二鳥ですよ!
「ヒートアイランド現象」がいかに深刻な問題であるか・・・親子で改めて話し合ってみるいい機会になると思います。
これだけは必ず書いておこう!
図書館やインターネットなどで調べたことを,自由研究に書いてもいいんです。
ただし,それは「引用(いんよう)」といって,あくまで他の人の意見なんです。自分の意見じゃありませんよね。
自分の意見や考えのもとになるものとして,他の人の意見や論文を参考にさせていただきました,ということを明確にしておく必要があるんです。
それを「参考文献(さんこうぶんけん)の紹介」といいます。
これをキチンとしておかないと,いわゆる「パクリ」「コピペ」になってしまい,「著作権の侵害」にもなりかねません。コワいんですよ(>_<)
参考文献の書き方はいろいろあるんですが,私のおススメは「最終ページに参考文献リストを作成する」方法です。
●参考にした本・雑誌のタイトル,著者,ページ数,発行元など
●参考にしたインターネットのURL,アクセスした日にち
●参考にした新聞記事のタイトル,社名,記者名,日付
最低でもこれだけは必ず書いておくようにしましょう。
文章だけではなく,参考にした図表やグラフなどもあれば,それらも同様にしてくださいね。
兄弟の自由研究が一度にできるかも!
けっこう時間も労力もかかる「自由研究」
兄弟がたくさんいるご家庭は本当に大変です・・
でも,テーマさえちゃんと選べば,一度に上手に済ませることが出来るものなんです。
低学年の子なら,お兄ちゃんやお姉ちゃんの真似をして,ちょっぴり背伸びした考え方まで発展することができる。
高学年の子であれば,身の回りの些細なことを高度に発展した考え方ができるようになる。
こんな風に考えると,兄弟がたくさんいることのメリットってはかり知れないような気がします。
せっかくの夏休み!
どうせやるなら親も子も楽しんで,いっぱい知識を深めちゃいましょう☆
スポンサーリンク