おじいちゃんおばあちゃんにとって,初孫の誕生はこの上なく嬉しいもの♪
しかし,ここで気になるのが
初節句の雛人形は,どちらの親が買うものなの?ってこと。
母方?それとも父方?
昔から伝わる風習や,地域のしきたりなどによってさまざまな違いがあると思いますが,一般的によく言われている事柄について調べてみました。
もくじ
雛人形は父方・母方どちらの親が用意するのが一般的?
女の子が生まれたら雛人形,男の子が生まれたら五月人形や鯉のぼりなど,いわゆる初節句のお祝いは父方・母方どちらの親が準備するものなんでしょうか?
それぞれの地域によって多少の違いはありますが,母方の祖父母が用意するのがもっとも一般的なようです。
昔は雛人形が嫁入り道具の一つとして考えられていたからでしょう。
しかし,現在ではあまりそういったしきたりにあまりとらわれず,両家の親同士で折半して購入するケースも増えてきています。
親に頼ることなく,雛人形を自分たちで用意するパパやママもおられますが,両家のご両親の経済状況が許すのであれば,思い切って頼ってみてもいいと思います。
雛人形にしても五月人形にしても,決して安いものではありませんが,
おじいちゃんおばあちゃんが可愛いお孫さんのために多少無理してでも初節句の用意ができるって,本当に嬉しいことなんだそうですよ!
私も娘が生まれた時,雛人形のことを両家の祖父母に相談したんですが,昔からのしきたりを重んじて私の両親が購入することになりました。
でも,可愛い孫が誕生して父方の両親が嬉しくないはずはありません。
はりきって雛人形を購入してくれる私の両親の顔をつぶさないように,主人の両親は娘にお祝いをこっそり渡してくれました。
さりげない心遣いがとても嬉しかったことをよく覚えています。
初節句のお祝いをどちらの親がするかで悩まれるご両親は意外に多いもの。
せっかくのお祝いなのに、
「胃が痛い…」
なんてことにならないよう、
両家の祖父母に事前にさりげなくリサーチしておくことを忘れないようにしましょう。
雛人形やはり人気があるのはこのタイプ!
では、いざ買うと決まったら、どんなタイプの雛人形が良いんでしょうか?
昔と違い、豪華な段飾りを見ることはまれです。
アパートやマンションに限らず、たとえ一戸建ての家であっても、雛人形を飾るスペースには限りがあるもの。
それでも可愛い我が子のために雛人形を飾ろうと思ったら、
やはりコンパクトタイプがもっともおススメ。
我が家の長女も祖父母から、収納ケース付きの可愛い親王飾りをプレゼントされ、
本当に感謝しています。
親王飾りの一番の利点は、なんといっても出し入れが楽なこと。
段飾りの雛人形って、人形を出し入れするのが大変だだけでなく、組立てたりバラしたりするにもひと苦労するものなんです。
そのうち面倒になってしまって、内裏雛だけ出してた…なんてこともよくあります。
これではせっかく高いお金を出して買ってくれた祖父母、もしくは両親に失礼ですよね。
そういった点から考えても、親王飾りがはるかに楽といえるでしょう。
親王飾りだけじゃ、ちょっと寂しいわ…なんて感じたら、後から人形を買い足していくこともできます。
子どもの成長に合わせて、三人官女や五人囃子の人形を、購入した問屋さんや専門店から購入するのも、また新鮮な感じがして楽しいものです。
余談ですが、小さな女の子にとって大きなポイントといえるのは、親王飾りか段飾りか?
ということではなく、三人官女がいるかどうか?なんだそうです。
三人官女って、親しみやすい存在ですし、見た目も華やかなイメージがありますから、何気にポイント高いですよ♪
参考にされてみてはいかがでしょうか。
雛人形を購入する際の金額の相場は?
いざ雛人形を買おうと思って,人形の専門店や問屋などに行くと
あまりにも種類が多すぎて迷ってしまうもの。
あれもいいな,これもいいな,店内をウロウロしていると,
いつの間にか愛想の良さそうな店員さんがにっこり微笑んで,
「これが今一番よく売れていますよ!ぜひいかがでしょうか」
上手にのせられた挙句,びっくりするほど予算オーバーしてしまった!
なんてことにもなりかねません。
可愛いお孫さんのために張りきる,おじいちゃんおばあちゃんの気持ちもよく分かりますが,部屋に置けないほど大きなものを買ってもいけませんよね。
一般的な雛人形の予算は,いくらくらいが妥当なんでしょうか?
親王飾りだと,5~10万円
三段飾りで15万円~
七段飾りだと30万円以上
木目込み雛人形(伝統工芸品)は15万~20万円程度
このあたりがおおよその値段の相場だそうです。
しかし,実際のところ雛人形にしろ五月人形にしろ,価格の相場があってないようなもの。
お店に足を運んで,いろいろ探しているうちに「ピンときた」ものがあれば,これらの価格相場を参考にしてじっくり検討してみてはいかがでしょうか。
雛人形を飾るのに最適な場所はどこ?
雛人形を飾るのにもっとふさわしい場所はどこだと思いますか?
子ども部屋?リビング?和室?それとも玄関先?
実は,これが正解!という場所はないんですが,
もっとも意見が多いのがリビングなんです。
せっかくの雛人形ですもの,やはりみんなに見てもらえる場所が一番!
お客様が来られてもよく目につきますし,家族の会話も弾みますよ。
でもリビングだと人形の日焼けや傷,湿気や暖房などを心配される方も多いのも事実。
大丈夫!安心してください。
雛人形に傷がついていくことは,決して悪いことではないんです。
もともと雛人形には,子どもの身代わりという意味がありますから,
人形が傷つくことで,子どもの災難の身代わりになってくれると考えられるからです。
雛人形を飾る期間そのものが,一年のうちわずか一ヶ月程度しかありません。
人間と一緒で,誰かに見てもらえることで本来の輝きを取り戻していくもの。
あまり湿気や暖房など,気にする必要はないんです。
もちろん,大事な雛人形ですから故意に粗末に扱ってはいけません。
しかし,あまり大事にしすぎないということも時には必要ですよ。
子育てと同じように。
雛人形を飾ってはいけない場所がある?
リビングや和室のほかにも,人目によく目につくところといえば
玄関先ですよね。
一見よさそうに思えますが,実は玄関先に雛人形を飾るのはNGとされています。
風水でよく「玄関に鏡を置いてはいけない」といわれますよね。
玄関はよく家の顔といわれます。風水上で玄関は「気」の入り口。
家に入ってこようとする良い「気」を鏡が跳ね返してしまう,と考えられるからなんです。
玄関の正面はもちろん,右だろうが左だろうが同じこと。
鏡が玄関付近にあるだけで,マイナスの作用が働いてしまうんです。
それと同じように玄関に人形を置くのも良くないこととされています。
外から入ってこようとしている「運気」を,人の形をした雛人形がすべて吸い取ってしまうんだそうです。
なにより玄関先だとお雛様も淋しいですよね。
夜は暗いし,寒いし。
雛人形を飾る2月から3月にかけてはまだまだ寒い時期。
玄関を開け閉めするたびに,雨や風が吹き込んでます。
そんなところに大切な雛人形を飾るのは,ちょっとかわいそうな気がします。
ただし,地域によってはわざと雛人形を玄関先に飾り,
町をあげて大きなイベントを行うところもあるようですので,
それぞれの地域や家庭のやり方に従うのがもっともよいでしょう。
まとめ
◇雛人形を購入するのは,母方の祖父母が一般的
◇売れ筋は収納スペースを考慮したコンパクトな親王飾り
◇価格の相場は,親王飾りだと5~10万円程度が主流
◇雛人形を飾る場所はリビングがおススメ
いかがでしょうか。
時代が変わってもずっと受け継がれている雛人形。
ただ愛らしいだけではなく,
子どもの幸せを願う親の一途な願いが託された大変貴重な存在ともいえます。
ご両親はもちろん,おじいちゃんおばあちゃんからの愛情もたっぷり受けて,家族みんなで桃の節句をお祝いしてあげたいものですね♪