もくじ
RSウイルス感染症かどうか?検査方法はあるの?
毎年夏の終わりから冬にかけて流行すると言われている「RSウイルス感染症」
2017年は調査開始以来,過去最多の感染者数を記録しているんです。
≫≫RSウイルス感染症が爆発的に流行中!インフルエンザよりもこわいかも
でも限りなく普通の風邪と見分けがつきにくい「RSウイルス感染症」って,明確な診断方法はあるんでしょうか?
病院に行けば検査してもらえます。ただし一定条件あり!
RSウイルスに感染したかどうか?病院に行けば検査してもらうことは可能です。
検査方法は,インフルエンザの検査時と同様の「綿棒を鼻の中に入れる」あの方法です。
ただしインフルエンザと違って,誰でも保険適用で簡単にしてもらえるわけではないんです。
●1歳未満の赤ちゃん
●2歳未満で呼吸器や循環器に疾患がある。ダウン症や免疫不全の子ども
●入院中の患者
以上に該当する場合は,保険適用で検査してもらうことが可能です。
インフルエンザの検査と違い,保険適用での検査対象は大幅に少ないので,病院にかかる際には十分にご注意ください。
RSウイルスと診断してもらう必要はある?
保険適用外でも医師に申し出れば検査してもらうことは可能です。
ただし,自費での検査になりますので費用はけっこう高価になります(約6,000円前後)
では,なぜ保険適用で検査してもらえる人がそんなに少ないの?
という疑問が出てくるかもしれませんね。
「そもそもRSウイルスに感染したかどうかを検査して,感染したことを確認・診断したところで対処しようがないから」
というのが根拠の一つと言えるからなんです。
他にも,RSウイルスを検査する検査キットの数が,インフルエンザ検査のそれに比べて少ないため,本当に検査が必要な人に迅速に対応できるようにするためでもあります。
RSウイルス感染症と普通の風邪の見分け方は?
それでは,RSウイルス感染症にかかったかどうか?自分で見分ける方法はあるんでしょうか?
潜伏期間 | おもな症状 | 流行する時期 | |
普通の風邪 | 4~6日 | 発熱・鼻水・咳・鼻づまりなど | 一年中 |
RSウイルス感染症 | 2~8日 | 鼻水・鼻づまり・発熱・長引く咳 | 8月後半から冬 |
パッと見た感じ,特にここが違うという点があまり見つからないのが本音なんですが,症状が経過するにしたがって段々と違いが出てくるのが大きなポイントなんです。
☆普通の風邪・・・のどの痛みから始まって割と早い段階で発熱。同時に鼻水・鼻づまり
★RSウイルス感染症・・・鼻水・鼻づまりに始まって発熱。そして咳がしつこく長引く
RSウイルス感染症の場合は高熱などの主症状が落ち着いても,乾いた咳がしつこく長く続くという点が,風邪とは大きく異なる点です。
「ほかの症状は落ち着いたんだけど,咳だけがやけに長引くなぁ・・・」
なんて時はRSウイルスに感染している可能性大です!
感染拡大を防ぐためにも出来るだけ早めに医療機関を受診し,適切な治療を受けるように心がけましょう。