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9月なのにインフルエンザで学年閉鎖?なぜ?
広島県呉市にある小学校で,まだ9月にも関わらず「インフルエンザで学年閉鎖」という驚くべきニュースが飛び込んできました。
例年インフルエンザの流行は12月から2月ごろにかけて,というイメージが強いんですが,
今年はこれだけじゃないんです!
≫≫インフルエンザが5月に大流行⁉どうなってるの?
夏が高温多湿な日本では,インフルエンザウイルスが非常に活動しにくいため,ウイルスそのものが短時間で死滅してしまいます。
そのため健康体であれば仮にウイルスをもらっても,感染する前にウイルスの方が死滅してしまうため発症しません。
しかし,夏バテなどで免疫力が落ちていたりすると,いとも簡単に感染・発症してしまうケースが意外に少なくないんです。
今回のケースでは,夏休みが終わった学校での授業が再開し,子ども同士の接触が増えたことがきっかけとされています。
夏休みの間,知らず知らずのうちに感染・発症していた子どもが,単なる風邪だと思い込んで登校したことが,このような感染拡大につながったのかもしれませんね。
クーラーのかけ過ぎがインフルエンザを招く?
本来ならば高温多湿な日本の夏なんですが,最近ではクーラーの使い過ぎによる「低温低湿」な夏に変わりつつあるんです。
クーラーをかけるということは,どうしても部屋中を閉め切っておくようになります。となると,当然空気の入れ替えも行われないので,次第に部屋中の空気が汚れ,乾燥した状態になっていきます。
実はこれ,インフルエンザウイルスが最も大好きな状況を,私たち自ら作り出していることにほかならないんです。
でも,熱中症のリスクなどを考えると,クーラーを付けずに夏場を乗り切ることはほぼ不可能です。じゃあ,どうしたらいいの⁉
守るべきポイントはいくつかありますが,やはり大切なのは「適切な温度調節」「定期的な換気」これに尽きると思います。
わが家も夏休み中ほぼ毎日,朝から晩までクーラー点けっぱなしでした。
室温が30℃を軽く超えるような部屋の中で,宿題なんて到底できるもんじゃありません。
ですから,温度設定は毎日ほぼ一定にして一日中点けっぱなしで生活していました。
設定温度は27℃
子どもが暴れるとかなり暑いんですが,ジッとしている時はこれで十分です。
で,もう一つの換気は・・・というと,意識的にやっていたわけではなく「ドアを開けっぱなし~」子ども達の行儀の悪さがが結果的に功を奏したようで・・笑
そのおかげかどうか分かりませんが,わが家では夏の間中誰も体調を崩すことなく過ごすことができたんです。
そして夏休みが明けても元気いっぱい!
過酷な夏休みの間,少しでも快適に過ごせるよう我慢せずエアコンを上手に利用したことが良かったのかもしれませんね。
秋から冬にかけて本格的なシーズンに突入していきます
一年中どの季節でもインフルエンザウイルスはそこらじゅうにいます。
寒くなったから風邪をひく,冬になったからインフルエンザウイルスに感染する,なんてものじゃないんです。
ただ単にウイルスが活動するのに好都合なシーズンが,秋から冬にかけてっていうことだけなんです。
夏場に部屋を閉め切ってクーラーをかけるように,今度は寒さから身を守るために部屋を閉め切って暖房をつけますよね。
そうしてドンドンウイルスが活動しやすい環境を作っていく・・そんな悪循環をどこかで断ち切ることが,インフルエンザの大流行を食い止める一つのポイントかもしれません。
乾燥から身を守るためにマスクをするのもよし,適度な運動で免疫力アップするのもよし。疲労が蓄積してウイルスに狙われないように睡眠や栄養をしっかりとっておくことも大切です。
そして何より大切なのが「症状の出方に注意する」ここがポイントです。
☆突然の寒気・発熱
☆全身の痛み(関節痛・筋肉痛など)
☆激しい頭痛や下痢。
これらの症状が現れた時は,まずインフルエンザの感染を疑うようにしましょう。
子どもの場合だと「痛い痛い!」と泣き叫んで訴えることもよくあります。
ちなみに普通の風邪の場合の代表的な症状はすべて「ゆっくりと,徐々に」現れるものです。こんなに急激に現れることはありません。
まれに違う場合もありますが,不要な感染拡大を防ぐためにも日頃から症状の出方に十分注意しておくようにしましょうね。